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これから社会保険労務士(社労士)資格に挑戦しようという方、試験には合格したけれども法改正などの情報が追いついていない方を主な対象としています。
その他単純に労働法規、社会保険法規などを学ぼうという方も歓迎です。
社会保険労務士とは
社会保険労務士及び社会保険労務士法人の業務は、以下の7つがあります。
1.労働社会保険諸法令に基づく申請書等及び帳簿書類の作成
2.申請書等の提出代行
3.申請等についての事務代理
4.都道府県労働局及び都道府県労働委員会における個別労働関係紛争のあっせん手続の代理
5.都道府県労働局における障害者雇用促進法、労働施策総合推進法、男女雇用機会均等法、労働者派遣法、育児・介護休業法及びパートタイム・有期雇用労働法の調停の手続の代理
6.個別労働関係紛争について厚生労働大臣が指定する団体が行う裁判外紛争解決手続における当事者の代理 (紛争価額が120万円を超える事件は弁護士との共同受任が必要)
7.労務管理その他の労働及び社会保険に関する事項についての相談及び指導
このうち、1~3の業務については、社会保険労務士又は社会保険労務士法人でない者は、他人の求めに応じ、報酬を得て、業として行ってはならないこととされています。
なお、4~6の業務については、紛争解決手続代理業務試験に合格し、社会保険労務士名簿にその旨の付記を受けた社会保険労務士(以下「特定社会保険労務士」という。)及び特定社会保険労務士が所属する社会保険労務士法人以外は、他人の求めに応じ、報酬を得て、業として行ってはならないこととされています。
労働者皆保険諸法令の主なものは労働基準法、労働者安全衛生法、労働者災害補償保険法、雇用保険法、健康保険法、厚生年金保険法、国民年金法があります。
社会保険労務士になるには
毎年7月に行われる社会保険労務士試験に合格することです。
例年4月中旬に試験実施の公示が出されます。
受験資格は大学等卒業の学歴、社会保険の事務に一定期間従事したこと、その他の所定の国家資格に合格したこと、行政書士たる資格を有するものです。詳細はこちらを参照ください。
また、業務経験により一部試験科目の免除もあります。一部試験科目の免除要件はこちらを参照ください。
社労士試験の試験範囲は
試験科目 | 選択式 計8科目 配点 | 択一式 計7科目 配点 |
労働基準法及び労働安全衛生法 | 1問(5点) | 10問(10点) |
労働者災害補償保険法(*1) | 1問(5点) | 10問(10点) |
雇用保険法(*1) | 1問(5点) | 10問(10点) |
労務管理その他の労働に関する一般常識 | 1問(5点) | 一般常識併せて10問(10点) |
社会保険に関する一般常識 | 1問(5点) | |
健康保険法 | 1問(5点) | 10問(10点) |
厚生年金保険法 | 1問(5点) | 10問(10点) |
国民年金法 | 1問(5点) | 10問(10点) |
合計 | 8問(40点) | 70問(70点) |
(*1)労働保険料の保険料の徴収に関する法律は労働者災害補償保険法、雇用保険法の択一式からそれぞれ3点分ずつ出題されます。
選択式とは穴埋めされた文章を与えられた選択肢から選んで解答する方法です。
択一式は選択肢(5択)から正しい肢を選んで解答する方法です。
どちらもマーク式です。
合格基準点は、選択式試験及び択一式試験のそれぞれの総得点と、それぞれの科目ごとに定めます。
各成績のいずれかが合格基準点に達しない場合は不合格となります(合格基準点は、合格発表日に公表されます。)
社労士試験の合格率は
概ね6%前後となっています。選択式で大体1問あたり3点、択一式で6点を取っていても全体の合計点数に届くかどうかですので、まんべんなく勉強をする必要があります。
勉強時間
私は、1冊の基本書と問題集を買ってきて読んで、6月頃にある予備校の模擬試験を受けて実力試しをして受験したら1発で合格した感じで行くと大体500~600時間あればいいのかなと思います。
最後に
社労士試験は合格率がおよそ6%の難関試験です。各科目共に結構細かい点まで聞いてきます。
このHPは概略を中心に解説していこうと思っていますが、どうしても漏れなどが発生すると思いますので、何か本を購入することもお勧めします。
後は合格後の実務書ですが、社会保険労務ハンドバッグが毎年12月頃に発売されます。
余裕があればそちらも参照してはどうでしょうか。